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座談会
修了生と在学生の3名に、この研究科を選んだ理由やそこで得た学び、キャリアや価値観の変化などについて語っていただきました。
ROUND-TABLE TALK
MEMBER
- 内田 治良/Uchida Chiharu
- 2021年度修了(1期生)
ゲンキー株式会社 商品開発部
PB開発部 部長
- 吉田 祐記/Yoshida Yuki
- 2023年度修了(3期生)
福井中央魚市株式会社
取締役営業副本部長
- 植松 真子/Uematsu Mako
- 2025年度入学(6期生)・1年次在学中
福井大学 事務職員
この研究科を選んだ理由、
入学前に期待していたことを教えてください。
海外経験で培った英語を学び直したい気持ちがあり、関係部署から声をかけていただいたのがきっかけです。前部署の国際課に本研究科を修了した先輩職員がおり、お話を聞けたことに加えて、現部署のご理解やご支援もあり挑戦してみようと思いました。
会社で経験を積む中、世の中のスピードに比べ自分の成長が遅いのではと感じました。そのため、学び直しをしたいと思いました。また、人生や社内での進め方が自分の希望と本当に合っているのかを違う視点を得て、自分の進むべき方向を確認したいという思いがありました。そこで、社会人大学という選択肢を知り、自ら挑戦を決意しました。
私は社内外のスペシャリストをつなぐ存在になりたいと以前から思っており、社内公募で研究科のお話があり応募しました。会社はドラッグストアチェーンを展開しており、5年前267店舗から現在479店舗へと倍近く成長し、優秀なスカウト人材や外国人人材も増えています。そうした環境で自社の文化をつなげる役割が必要と考え、ハブ的な存在を目指して学びたいと思いました。経済界の共通言語であるマネジメントを学びたいというのが大前提であり、働きながら勉強できキャリアアップと両立できる点から福井大学を選びました。
在学中(現在)に、特に印象に残っている
授業やプロジェクトはなんですか?
私は営業主体の会社なので、マーケティング論と組織論、リスク論が特に役に立ったと感じています。さらに、2年生で履修した経済特論の学びも大きかったですね。これらの学びを融合させた結果、日本で初めて養殖サーモンでASC国際認証を取得することができました。学んだことが実際の成果につながったと実感しています。
私にとって一押しは国際関係論です。会社の業務とは直接関係がない分、頭を鍛える勉強になりました。社内教育で積み上げた考え方が、他の人に受け入れられるのか、ディベートを通じて試すことができ面白かったです。年下の学生に完膚なきまでに言い負かされるのも貴重で、勝敗表をつけて楽しんでいました。ヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルなど、会社全体を巻き込む際に必要な力を試され、非常に勉強になったと思います。
1年次には火曜・木曜にオンラインで英語の授業があり、英会話教室のような感覚で楽しく参加できました。一方で、土曜日の国際関係論では理論や外交についてディベートを交えて考える必要があり、大変さもあります。ただ、担当の先生から外務省時代のお話を聞けるのは貴重で、とても勉強になります。学生は年代や職種がバラバラですが、ディベート準備で協力し合う時間も楽しいと感じています。
研究科での学びに関して、現在の仕事で
活かされていることについて教えてください。
組織改革やBCP策定などは、学んだことをすぐに会社に持ち帰ることができました。ちょうど2025年4月に大きな組織変更があり、その際に役に立ちましたね。営業部全体を見る立場になり、経験や勘だけではなくフレームワークや根拠を持って動けるようになったと思います。そういう意味では、知識をベースにスピード感を持って取り組めるようになったのは大きな成果です。
私は、仕入れ責任者からプライベートブランド開発へと役割が変わり、世界中の取引先と直接交渉する立場になりましたが、在学中にそこに内在するリスクを体系的に学べたことが大きく、それを活かして、部署方針を立てることができています。先輩方から学ぶ機会もあり、自信を持って取り組めるようになりましたし、なんか全部無駄じゃない感じにうまいことなってます。
英語や国際的な視点、地域課題との関わりについて
どのような力が身に付いたと感じますか?
色々な学びが全部つながってくる感覚が出てきました。入学当初は地域の授業に全く興味がなかったのですが、外国の方と話すことで地域理解の重要性を実感しています。英語も当初は自信がなかったものの、海外展示会での実務を通じて異文化コミュニケーションの抵抗や恐怖心がかなり減りました。海外取引先との信頼関係の醸成も一人ひとりと向き合って築く重要性も学び、実感することもあり大きな変化でした。仕事以外でも豊かさを感じています。
学びを通じて視野が広がり、壁のない感覚が生まれました。
海外経験のある先生方から多くの話を聞くことで偏見がなくなり、判断や行動の幅も広がったと思います。
私は入学半年ですが、将来経営戦略を担う部署に異動になることがあれば、研究科で学んだ事を活かしていきたいと思いますし、勉強以外のところでも、研究科の先輩たちとのつながりや、同期とのつながりを大切にしていきたいなと感じています。
研究科での経験を通じて、
ご自身のキャリアや価値観はどのように変化しましたか?
在学中に執行役員になり、2025年6月には取締役となりました。全体を見る立場になり、間違いなく視座が広がったと感じています。価値観としては、自分だけでなく社員を巻き込んでいく力もついたと思います。学ぶ楽しさを伝えることや、周りを巻き込むような牽引力についてもディスカッションやファシリテーターの授業が役立ちました。先生方や同期からも刺激を受け、成長を実感しています。
仕事を通じて社会貢献したいという想いが生まれました。幅広く学べたことや社内ポジションの影響もあると思います。最短距離で出世したいと思った気持ちよりも、日本や地域を盛り上げたいという意識が大きく変わりました。より責任ある仕事を任せてもらえるよう、力いっぱい取り組みたいと思っています。
英語や海外文化は結構身近なところで触れる機会が多い一方で、国際関係論や経営戦略、海外事情を多角的に学ぶことは新鮮でとても興味深いです。2年次にある海外実地研修に向けて、視点や知識をさらに深めていきたいと考えています。
これから研究科への進学や検討をしている方への
メッセージをお願いします。
働きながら学ぶのは本当に大変ですが、社会人として実務経験を経て学ぶことで、こういうことがやりたい、もしくはできることが明確になり、必ず成長と視野の広がりにつながります。自分を成長させる場として、ぜひ挑戦してほしいです。
学んだことが直接関係なく見えても、日々の業務とつながることがあります。
やってみないと分からないことだと思いますが、統合して考えることでどんどん視野が広がり、やれることが増えていって、社会に役立つ人間になれると思います。
在院生・修了生が集う交流の同窓会や懇親会を通じて、世代や立場を超えたつながりが広がっていくことを楽しみにしております。
迷っているなら挑戦してほしいです。働きながら学べる点や、バックグラウンドの異なる教員や経験豊富な実務家教員から直接学べることが大きな魅力です。お二人がおっしゃるとおり、入学して視野が広がる実感や、職場外で仲間ができる貴重さもあります。大変ですが、それ以上に得られるものが多く、一歩勇気を持って挑戦してほしいです。
