課題探求プロジェクト

Project Based Learning

『ふくいシネマラボ 』トークセッションの開催

2、3年生合同チーム文化芸術イベント

2019年2月

グローバルアプローチの2年生と3年生合同チームが、福井市出身の映画プロデューサー、渡邉一孝氏が手がけた日本とミャンマーの合作映画『僕の帰る場所』の県内初上映(2019年2月9日~、於 福井メトロ劇場)に向けて、二つの取り組み(①映画に関する理解を深めるための取り組み、②映画の福井県内初上映を支援する取り組み)を行いました。その成果発表の場となったのが、映画の公開日に先立つ2月3日(日)に、大学連携センター「Fスクエア」(アオッサ7階)において開催された学生主催イベント「ふくいシネマラボ」です。テーマは、「地方にとっての “小さい映画”と “小さい映画館” の 在り方 」です。「小さい映画」(=『僕の帰る場所』)に関する渡邉氏の講演と「小さい映画館」(=福井メトロ劇場)に関する同劇場代表の根岸輝尚氏の講演、それに両氏と学生たちがパネリストを務めたトーク・セッションからイベントは構成され、マスメディア(新聞・テレビ)やポスター・チラシ、SNS等を通じた宣伝・広報活動の甲斐もあって、県内の映画関連諸団体の関係者など、映画に関して一家言をお持ちの方々に多数ご来場いただきました。今回のイベントを通じて、映画作品の制作が商業ベースに左右されるあまり、その多様性が損なわれつつある現状、そして、商業施設と一体化して売れ筋の作品を上映するシネマ・コンプレックス(通称シネコン)に客を奪われ、ミニ・シアター系の映画館の経営が逼迫している現状に対する問題意識を、世代を超えて共有することができた(少なくともそのきっかけを作ることはできた)と言えるでしょう。福井メトロ劇場よりお借りした手描きのものを含む貴重な映画ポスターの数々が、3時間にわたるイベントに華を添えてくれました。

 

│ 2020.8.26 │