私が留学先としてタイを選んだのは、経済発展の著しいバンコクでその勢いを感じながら留学生活を送りたいと思ったからです。また、優秀な学生たちの中で「自分の力を試したい」という思いもあり、大学は、国内トップのチュラロンコン大学に決めました。キャンパスは、タイの中心部にあるとは思えないくらいとても自然豊かで、学生もゆったりと授業を受けていました。　　　

留学当初は、日本人とばかり過ごし、タイ人とはあまり話せませんでした。しかし、このままではいけないと思い、自分からクラスメイトに話しかけるようにしました。ジムに誘ったり、積極的に大学のイベントにも参加したりするうちに、どんどん友人が増え、今度は彼らからご飯や勉強会などに誘ってくれるようになりました。

このように、少しの勇気で踏み出した一歩が、かけがえのない友人と出会うきっかけになりました。私は友人関係に留学の価値を見出しましたが、それは人それぞれ違って良いと思います。留学に行った学生の数だけそれぞれの留学の物語があります。どんな状況でも環境や周りの人に左右されず、自分自身の行動で道を開いていくことが大切だと10か月間の留学から学びました。